夜の虹

日々感じている事を言葉に。 暗闇の中にも希望の光を見つける。

はじめの一歩

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『生きた証を残したい』

 
 
そんな大それたことを思ってるの⁉︎と呆れられるかもしれません。
 
それでも、歳を重ねるごとに、この思いが高まり、何かしらの足跡を後世に残したいという私の落ちどころを探し、『言葉』という形で残していくことに辿り着きました。
 
両親やまたさらにその両親のお陰で、今私はここに存在しています。両親やその祖先の数え切れないくらいの多くの命の集約として、今の私が『私』として有ることが出来ているのです。けっして『私』は私1人だけではないのだな、と思います。
この世に生を受け命を受け継ぎ、またその命を引き継ぐ…悠久の時をかけて、この命のバトンの連なりの中で、今の私達は存在しています。
 
なぜ、私がこんなことを考えるのかと言いますと、私のお仕事は『助産師』。日々、命の側でお仕事をしています。誰よりも命が引き継がれる場面を多く見せていただいているのかもしれません。
 
私も後世に命を繋げていきたい。命の引き継ぎで子どもを残したい。
愛する人との結晶を見てみたい…。
 
エゴかもしれません。
 
それでも、女性として生まれてきたのなら、味わってみたい、と思うのです。
 
もしかしたらこんな思いをお持ちになる方もいらしゃるのでは?
 
多くの方は当たり前に残せるものかもしれませが、残したくても残せない…ということも、悲しいかな、それも現実なのです。
 
39歳となった今、先祖から引き継いできた魂を新たな命を生み出して残す、という方法は難しくなったのです。
正直な気持ちとしては、この現実を受け止め、受け入れることが出来ないんです。できることなら…と、心では願っているのです。
 
命を生み出し、残すことのできない私。
 
悲しいような気もしますが、これが現実なんです。
 
残念ながら現実はそう簡単には変えられません。変えたくても変えられない現実もあるのです…。
 
だからこそ、言葉という形で、親や先祖から引き継いだ魂を残すしか方法はないのかなと。
 
お見苦しいかもしれない…、それでも生きた証を残すため、この一歩を踏み出しました。
 
私にはなんの力もない、本当に平凡な1人の人間です。ですが微力でも、どなたかのお役に立てると良いなと思いながら、ここから始めます。
 
お付き合いいただけたら幸いです。